井山裕太王座に一力遼八段が挑戦する第65期王座戦挑戦手合五番勝負(主催・日本経済新聞社)の第2局が11月18日(土)に兵庫県神戸市の「ホテルオークラ神戸」で行われた。
対局は10時から開始。井山の先番で始まった。持ち時間は各3時間、残り5分前から1分の秒読みとなる。
予想通り?の激戦だった――。19時33分終局、325手完で黒番4目半勝ちで井山が勝って連勝とした。残り時間はともに1分。一力は初白星が遠く、カド番へ追い込まれた。
続く第3局は二日後の20日(月)に、本局と同じ兵庫県神戸市「ホテルオークラ神戸」にて行われる。ぜひ、お楽しみに。
詳細は、主催の日本経済新聞社の報道と観戦記、王座戦特設サイト、週刊碁や月刊碁ワールドの記事にてお楽しみください。
両対局者のコメント
井山王座「上辺と下辺のフリカワリでは、黒が足りない形勢だと思います。なので中央ちょっと無理気味ですけど、(中央白が)生きるか死ぬかの勝負に持ち込めた時には、その前よりかは少し難しくなったかなと思います。〈右下隅、黒41のコスミについては〉部分的には少し考えたことがある手だったんですけど、良かったかどうかはわからない」
一力挑戦者「フリカワリになったときは少し良いかなと思ってました。中央を妥協しても残っていたとは思うが、実戦は一番厳しく決めにいったのが、はっきりしない打ち方だった。正しく打てばシノギはあったと思うんですけど、取られてしまってはちょっと...」
第65期王座戦挑戦手合五番勝負・第2局
黒:井山裕太王座 白:一力遼八段 黒番4目半勝ち
(「幽玄の間」解説・仲邑信也九段)
王座戦挑戦手合五番勝負は、日本棋院ネット対局「幽玄の間」でライブ中継いたします。