初代中庸・林漢傑八段の中庸戦徹底解説(2)―出場棋士紹介前編【コラム:品田渓】


 11月6、7日に行われる第4回SGW杯中庸戦本戦の見どころなどを第1回覇者の林漢傑八段に聞いています(初代中庸・林漢傑八段の中庸戦徹底解説(1)参照)。今回は出場者について、です。

(品=記者品田、林=林漢傑八段)

  • (品)今大会の本戦出場者は中野寛也九段大垣雄作九段加藤充志九段金秀俊九段水間俊文八段林子淵八段潘善琪八段松本武久八段張豊猷八段鶴山淳志八段岩丸平七段大橋拓文七段安斎伸彰七段黒瀧正樹六段堀本満成五段奥田あや四段、以上の16人です。さっそく中野寛也九段からお願いします。
  • (林)中野先生は中部の実力者。52歳ですが、碁も見た目もとっても若々しい明るい先生です。ヨガやピラティスをしていると聞いたことがあります。その辺が若さを保つ秘訣でしょうか。
  • (品)大垣雄作九段
  • (林)昔から強い先生です。洪道場で師範をなさっています。あと、いつ見てもネットで早碁を打っているという印象です。51歳ですが、今なお向上心を持っていて、しかも若手の育成にも尽力している素晴らしい先生です。
  • (品)加藤充志九段
  • (林)緑星学園を代表する棋士の一人で、タイトルを取っていないのが不思議なくらいの実力者です。独特な哲学的雰囲気があります。
  • (品)金秀俊九段
  • (林)新人王戦であの井山裕太四冠を退けて優勝した伝説の男です(笑)。早碁が得意な印象。解説者としても活躍しています。
  • (品)水間俊文八段
  • (林)日本棋院でやってらっしゃる教室が大人気で、囲碁普及のイメージが強い先生です。でも、今回は予選で謝依旻七段秋山次郎九段と優勝候補級の人を連破しているんですよ。
  • (品)林子淵八段
  • (林)阿含・桐山杯準優勝の実績がある強豪で私の兄弟子です。ギャグを持っていて、子どもに人気があります。私は張栩(九段)先生から碁を、子淵さんからは笑いを教わりました。今私がスベッているのはすべてこの人の責任です(笑)。
  • (品)潘善琪八段
  • (林)手厚い攻めの碁で、本因坊リーグと名人リーグ入りしたことのある強豪。麻雀、スポーツといろんな遊びを知っている、イケメン棋士です。
  • (品)松本武久八段
  • (林)のせたら一番危ない棋士です。普段はすごく優しくて、棋士の中でもベスト3に入るくらいの優しさなのですが、石を攻める時の思い切りのよさも棋士の中でベスト3に入ります。そのギャップの激しさが魅力です。
  • (品)次は...
  • (林)えっと、今何人目ですか?
  • (品)松本先生で8人目、ちょうど半分まで来ました。
  • (林)私に休憩をください!
  • (品)そ、そうですね。失礼しました。では続きは「初代中庸・林漢傑八段の中庸戦徹底解説(3)」ということで。あと、次回は優勝予想もお願いしますね!


本戦出場棋士を紹介する林漢傑八段