Ⅱ日本囲碁規約(ルール)逐条解説

第八条(地)

一方のみの活き石で囲んだ空点を「目」といい、目以外の空点を「駄目」という。駄目を有する活き石を「セキ石」といい、セキ石以外の活き石の目を「地」という。地の一点を「一目」という。

<解説>
「地」の基本的な考えは、"完全に独立した活き石の目が地であり、駄目を有することによって活き石となるセキ石は独立した活き石でないから、その目は地にならない"ということである。

1 目と地
参考図12 a~dは目であり、黒の独立した活き石の中の目なので地である。
(参考図12)
(参考図12)
2 セキ石と駄目
参考図13 aは駄目。黒十二子と白五子は駄目を有する活き石なので地でセキ石。 ×はセキ石の中の目なので地にならない。
(参考図13)
(参考図13)
両劫ゼキ
参考図14 a、bは、一方のみの活き石で囲んだ空点でないから駄目。黒六子と白十二子は駄目を有する石なのでセキ石。
(詳しくは死活例25参照)
(参考図14)
(参考図14)
3 「地」の確定のための駄目詰め
参考図15 このままの状態では、黒白ともに駄目aを有する「活き石」なのでセキ石となってしまい、黒白の目は地にならない。黒白が目を地にするためにはaへの着手が必要。
(参考図15)
(参考図15)