第十条-1(勝敗の決定)
終局の合意の後、地の中の相手方の死に石はそのまま取り上げハマに加える。<解説>
地の中の相手方の死に石は第五条の方法で、すべてを囲んでから取り上げる必要はなく、着手せずにそのまま取り上げることができる。
地の中の相手方の死に石は第五条の方法で、すべてを囲んでから取り上げる必要はなく、着手せずにそのまま取り上げることができる。
- 1 終局後そのまま取り上げられる石
参考図16 白一子は黒の地の中の死に石なので、黒は終局後そのまま白一子を取り上げることができる。
- 2 終局後そのまま取り上げられない石
参考図17 △の黒二子は「死に石」であるが、白石はセキ石なので中の目は地でなく、したがって終局後でも白は黒二子をそのまま取り上げられない。(注)白は終局までにaに打って黒二子を取りあげ、黒放り込み白はその黒一子を取ることができる。
第十条-2
ハマをもって相手方の地を埋め、双方の地の目数を比較して、その多い方を勝ちとする。同数の場合は引き分けとし、これを「持碁」という。<解説>
ハマが相手方の地を上回る場合は、上まわったハマを自分の地の目数に加算して計算する。
ハマが相手方の地を上回る場合は、上まわったハマを自分の地の目数に加算して計算する。
第十条-3
勝敗に関し、一方が異議を唱えた場合は、双方は対局の再現等により、勝敗を再確認しなければならない。<解説>
最初から打ち直すなど、再確認することが義務であって、再確認を拒絶することはできない。
最初から打ち直すなど、再確認することが義務であって、再確認を拒絶することはできない。
第十条-4
双方が勝敗を確認した後にあっては、いかなることがあっても、この勝敗を変えることはできない。 <解説>
たとえば、"「取り石」の一部が発見された"あるいは連続着手、劫立てをしない劫の取り返しなど、違反着手が棋譜で発見された(勝敗確認前であれば、違反着手はその時点で負け......第十四条)などの事実があっても、勝敗確認後はその事実を主張して勝敗を変えることはできない。
たとえば、"「取り石」の一部が発見された"あるいは連続着手、劫立てをしない劫の取り返しなど、違反着手が棋譜で発見された(勝敗確認前であれば、違反着手はその時点で負け......第十四条)などの事実があっても、勝敗確認後はその事実を主張して勝敗を変えることはできない。