(図07)の黒①と打った状態がアタリで、次に黒Aで白一個取ってしまいますよという意味です。石取りゲームをしていくと、子どもたちはだんだんアタリが分かってきます。
自分でアタリを発見できるようになった子どもは相手の石を一生懸命追いかけまわします。それも相手の石を取ることに夢中になり過ぎて自分の石が取られるのもわからないほどです。
でも何度も石を取られ繰り返していくうちに、自分の石がアタリになっていることに気づくようになり、図のAに白石を置いて逃げることを発見します。
逃げることを発見した子どもを誉めてあげましょう。また逃げ方をみんなで考えて正解を誘導する指導を行いましょう。
アタリと逃げが分かってくると、シチョウの手筋を発見する子どもがいます。このように子どもたちは一人が発見すると互いに教えあったり、張り合ったりしながら囲碁の楽しさ、不思議さを実感していきます。
指導者が教えるより、子どもが子どもに教える方がすぐ理解できるようです。これは子どもたちだけの世界、子供たちだけが通じる言葉があるようです。テクニックを発見した子どもに先生になってもらい、みんなにそのテクニックを説明するのも一案です。